「これはのう。金星の言葉を変換する装置なんじゃ。
これを、ほらこんな風に付けると、金星語が地球の言葉で聞こえるようになってるんじゃ。」
そう言って、あなたにその装置を装着してくれました。
でも、みんなとっても瞳がきらきらと輝いて、楽しそうで、そして優しそうな雰囲気が
しました。
どうも、見知らぬ人同士も挨拶をし合い、笑顔で会話しています。
大人たちは、知らない子供やお年寄りに声をかけています。
その光景を見ているあなたは、色々な事が脳裏を横切りました。
「地球もこんなに平和で、安全で、みんなが優しく活き活きしていたらいいのになぁ。」
そう思っていたら、アシュタールじいさんが小声でこう言いました。
「ほうら。見つけた、見つけた。
あそこにおる一番背の高い、ゴールドの髪の毛の男性が『コマンダーアシュタール』じゃ。」
そこには、多くの軍隊らしき人々を集めて、一番前でその大勢の人たちに話をしている
『コマンダーアシュタール』がいました。
でも、地球とは、また違った感じでした。